FC2ブログ
日々雑多なこと、時々書評。 自前のデジカメ写真もたまに掲載。 こっそり のんびり 更新いたします。
 スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


 『竹取物語』 高橋貞一 : 編
2007年03月05日 (月) | 編集 |
もと光たる竹なむ一筋ありけり。


「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。
野山にまじりて竹を取りつつ、よろづの事につかひけり。
名をば さるきのみやつこ となむいひける。
その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありけり。
あやしがりて寄りて見るに、筒の中光りたり…」

超有名な日本の童話「竹取物語」。
子供の頃に必ず見聞きするお話ですね。
小さな子供向けには、その時々の漫画の人気キャラクターが
お話の主人公になるリメイク版などもあり、
現在でもまだまだ「隠れたベストセラー」といえるのではないでしょうか。

この話、旧仮名遣い(または原文の古文)で読んだこと、おありですか?
私が中学生で古典を習ったときには、教科書にこのお話の最初の部分が
載っていましたが…
中1の娘の国語の教科書をちょいと拝借(ナイショ^^;)、
パラパラとページをめくると ありましたv

ここで引用した冒頭の部分を古文で、あとはあらすじを現代語で解説しつつ
中身を大分すっ飛ばして、かぐや姫の求婚相手への課題の一つ
「蓬莱の玉の枝」の場面をまた古文で取り上げています。

現代文で書いてしまうとちょっと物足りない感じのするお話ですが
もともとの古文で読むとなかなか雅な感じがして、
王朝文学の美しさというものが じ~んと心に沁み込みます。
日本の文化も外国には負けないよ^^ と にっこり。

最近、英語の絵本漬けな生活を送っている私ですが
先週立ち寄った馴染みの古本屋を物色中に
この『竹取物語』を見つけました。
児童書のコーナーにあったので、小学生ぐらいのお子様向けかな~、
中高校生辺りの古典解説書かな?
と 手に取ったのですが…どっこい。

中身は純粋に「竹取物語」でした。

古語の解説も、時代背景の説明も、本文中には何もありません。
扉書きには この本の話をどの原本を元に編纂したのかだけが記されていて、
文も読みやすいように漢字・句読点・歴史的仮名遣いに統一した
とあるだけで…
後書きには このお話のモデルになったであろう登場人物について
実際に歴史に名を残している帝や殿上人などの解説が少し。
子供向けに省略されたり、話を変えられたりはしていない
限りなく本物の話に近い本、という感じですv

そこで、中学の時にうろ覚えで気になったままだった
最後の場面を確認しました。

結局は帝の努力も、養父母の思いも空しく天に帰ってしまった
かぐや姫ですが、形見にと手紙と天女が持ってきた不死の薬とを
置いていきます。
けれどもかぐや姫を慈しみ育てた老夫婦は薬には見向きもせず、
嘆き悲しむ余りとうとう床に伏せってしまいます。
薬は手紙と共に かぐや姫を守る為に兵を指揮した頭の中将によって、
帝へと届けられるのですが…

「逢ふ事も涙に浮ぶ我が身には 死なぬ薬も何にかはせむ」

と 帝もまた、かぐや姫のいないこの世にいても甲斐なく、
不死の薬などいらないと
日本で一番高く、天に近い山の頂へ行って燃やすようにいいつけ、
勅使が選んだのは現在の富士山。
この山の名前は本当は「不死山」であったことは、
ちょっと有名な逸話ですが、その名の由来はこの…
『竹取物語』の最後「不死の薬を頂上で燃やした」から
来ているのだといわれています。切なくロマンチックなお話ですね。

竹取物語


『竹取物語』
   文芸文庫 日本古典文学編(1)
   高橋貞一 : 編
   勉誠社 : 出版

この本は古本屋で見つけましたので…
同じものはもう絶版かもしれません。
なにしろ私の手にした品は1982年の初版本です。25年前の本ですね^^
その割にはとても綺麗な状態の本なのですが
古本屋での本との出会い、実に興味深い事が多いものです。

冒頭の写真は、嵐山の「野々宮神社」の近くの竹林です。
源氏物語に出てくるこの神社、周囲には美しい竹林の道があります。
竹取物語も このような竹林の美しい所で生まれたのでしょう。

現代の本も、洋書も面白いものですが。
たまには日本の古典物など…如何でしょうか^^
スポンサーサイト


コメント
この記事へのコメント
思わず、高校時代にタイムスリップしたような…
忘れもしない高校1年生の古典の教科書に載っていました。
担任が古典の先生で、とっても語りの面白い先生だったから(実は某神社の神主さんでした)情景まで浮かんできそうです。
本当は、求婚者達の冒険シーンなどもあったりして、かなり複雑な内容ですよね。

う~ん。高校の時は図書館から、現代語訳された源氏物語とか徒然草とか…目についたものを片っ端から借りてた時期もあったなぁ~。懐かしい…でも、今は読めないと思います。根がないもん。

その点、銀猫さんはエライ!
2007/03/05(月) 23:36:58 | URL | たまねぎ御殿 #-[ 編集]
たまねぎ御殿様、いらっしゃいませv
なんのなんの…古典はたまねぎ御殿さんの方が
よほど専門家だろうと思います^^

私も古語の現代語訳は大分忘れてしまっていて、
この本を最初から最後まで読むのは
ちと苦労致しました^^;
でも不精して辞書は引かず…超意訳で読んじゃいましたv-16

『竹取物語』は薄い本ですし、何といっても古本価格で105円v だったので
買ってしまった手前もあり…
なんとか読みきりました。
でも、これが源氏物語だったりしたら!
私も読む気力はなかったと思います~(笑)
2007/03/06(火) 07:52:30 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
最高傑作です
竹取物語は最高のファンタジーだと思います。
世界最古のSFかもしれないですね。
古典って、途中でつじつまがあわなくて、訳がわからなくなったりするストーリーが多い中
竹取物語のラストって、こんなに感動的なんですね。
原文で全部なんて、読めないと思いますが。
でも、言葉のリズムを見るだけで気持ちがよさそうです。
読書100編、おのずから意通ず。
というのは英語では難しいけれど、古文だと可能な気がする。

源氏物語は、ごめんなさいです。
あまり興味が持てないの。
でもね、「とりかえばや物語」は現代語版、読みましたよ。
(へんな趣味?)
2007/03/06(火) 10:55:11 | URL | SATOKO #J7K/fbQw[ 編集]
とりかえばや
あ、ちょっと訂正します。
私が読んだのは、河合隼雄さんの「とりかえばや男と女」です。
原典の現代語訳ではなかったです。ごめんなさい。
2007/03/06(火) 11:06:04 | URL | SATOKO #J7K/fbQw[ 編集]
幼稚園のお誕生会のプレゼントで、かぐや姫の絵本を貰い
幼かった自分もストーリーにひきこまれた記憶を鮮明に
覚えていますね。
私の好きなバレエの古典ものと、どこかストーリーが似て
いるかも(^^;)眠りの森の美女やラストがハッピーエンドの
白鳥の湖とかに。って感想になっていませんね^^;

2007/03/06(火) 15:45:18 | URL | もっちゃん #-[ 編集]
代ゼミの英語の先生がね、「学生の時に、夜中にシェークスピアの原文を読み切って(シェークスピアの何だったか忘れました。『リア王』だったかなぁ)感激のあまり、家の窓から飛び下りたら、お巡りさんに職務質問たれたことがあったんです。でも、事情を話したらとても良いお巡りさんで、一緒に抱き合って感激しあったんです」と、いうような脱線をしていたことがありまして…(^^;)
その時に、「私は英語は苦手だから、英語の本は絶対に読めない!でも、日本人なんだから古典ぐらいならなんとかなるんじゃなかろうか?」なんて、達成感をもとめての古典乱読に突入したので(でも、選んだのは現代語訳…)とにかく、長編であることが絶対だったんですが…
それはそれで、当時は楽しかったなぁ~。
旧仮名遣いは日常でも目にしますが…生活には密着してませんから~(^^;)
2007/03/06(火) 23:21:32 | URL | たまねぎ御殿 #-[ 編集]
昔の人のロマンを感じることが出来る美しい作品ですね
www最近娘と 竹取物語の話題になってたんですよ。
娘のクラスの子のお母さんに かぐや姫似の?方がいて。。。
クラスメートへの注文が多いので (ごく 内輪で)私が「かぐや姫」と命名しました(^-^;
次男が寝る前絵本を読み聞かせしてますが 昔話って 「不意に子供に恵まれる」話がとっても多いなあって最近思いました。
昔はのんびりしてるように見えても医学が発達してなかったばっかりに色んな悩みがあったのだなあ。。。と。
子供の事で悩める事は幸せ・・・なのかも。。。。(^▽^;)
2007/03/06(火) 23:41:54 | URL | となりのおばさん #-[ 編集]
SATOKO様、いらっしゃいませv
とりかえばや物語…
私はずるして漫画で読みましたvてへ。
あれも面白いお話ですよね。
あんな昔に、よくぞあのような突飛(?)なお話が
考えられたものだと思います。
人間の想像力には時代も何も関係ないってことですね。

私も久し振りに原文(に近い仮名遣い)を読んで、
四苦八苦しました(笑)
ちゃんとした印刷の活字ですので何とか読み下しましたが、
これが影印本(ぐにゃぐにゃの毛筆続け字)だったりしたら
まず間違いなく買いませんでした。日本語だけど、読めませんから;;
2007/03/07(水) 08:07:35 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
もっちゃん様、いらっしゃいませv
バレエの古典物も、とても素敵なんですよね~v
異国情緒あふれるお話が多くて、
子供の頃にはドキドキしながら読みました。

でもかぐや姫って、ラストはアンハッピーエンドなんですよね。
平安貴族の雅やかな描写に誤魔化されちゃいますが…
かぐや姫に去られた養父母のおじいさんとおばあさん、傷心の余り床に伏せったまま もしや…
と思うと、なんで二人を見捨てて天に帰ってしまったのさ!
と悔しい想いの銀猫でした;;
2007/03/07(水) 08:13:58 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
たまねぎ御殿様、再びいらっしゃいませv
窓から飛び降りたんですか、先生…^^;
勿論、1階の窓ですよね?? それにしても危ないですって。

私は、たまねぎ御殿さんは英語が得意だとず~っと思っていたんです。
実は苦手だったのよ、と聞いて、物凄く不思議な気がします^^

日本語の旧仮名遣いや古語…
確かにもう、現代では使いませんね。
そうしていつか、教科書からも外されて
マニアな人達だけの言語になっていくのかな~。
2007/03/07(水) 08:26:37 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
となりのおばさん様、いらっしゃいませv
「かぐや姫」似のお顔って、どんなのかなぁ~v
注文が多い…まさにかぐや姫ですね^^;

昔は、今にも増して子供のいない…
または途中で子供を亡くしてしまう人が多かったんだろうと思います。
現代ではあまり考えられませんが、
「子供は7歳までは神様のもの」
(つまり7歳までの子は神様が貸して下さっているのだから、いつ天に帰されてしまうかわからない)
といわれていたようですし、
そういう大人も「人生50年」だったわけですから…
医学の進歩は、弊害もあれども やっぱり有難いものだと思います。
2007/03/07(水) 08:36:53 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
三度~~。
先生が飛び下りたのは、確か二階の窓からだったと思います。とにかく読破して感激していた様子がアリアリでしたが…
すごく危険だなぁ~とも思いましたから。

私は、英語にすごく苦しめられました(^^;)
英語ができない帰国子女…常に赤点の恐怖が…凄かったです。
2007/03/07(水) 23:09:08 | URL | たまねぎ御殿 #-[ 編集]
たまねぎ御殿様、またまたいらっしゃいませ~^^
2階の窓ですかぁ~??
なんとまぁ、よくぞ無傷でいられましたね。
いくら感激したからって、それはやりすぎじゃ~^^;

私も英語ができない帰国子女で
でも転入先の学校の先生も生徒も私が海外帰りと知っているので、
試験のたびにプレッシャーが;;
あの頃は早いところ中学校を卒業して、
私が海外帰りなのを知らない人ばっかりの高校へ
行きたかったですね(笑)
2007/03/08(木) 18:01:39 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
こんばんは
竹取物語、改めてまた読み直してみたいと思います。
府立図書館には、日本の古典文学コーナーが充実しているので、たまにはそういう本を読んで、古典文学のよさを再認識してみようかな・・・って、再認識なんて偉そうなことを言えるほど知識はない私(^^;)
嵯峨野の竹林、暖かくなったらまたバリュー号で散策してみたいな~。先日、北野天満宮まで梅を見に行きました。自転車疲れで翌日は昼過ぎまで寝てしまいました★
体力低下を感じている今日この頃です。。。
2007/03/11(日) 22:04:21 | URL | mai #-[ 編集]
mai 様、いらっしゃいませv
暖かい日が続いたと思ったら、また
真冬日が戻ってきてしまいましたね~;;

連日外で遊びまわっているうちのチビが風邪を引き、
当人は1日で熱が下がって学校へすっ飛んで行きましたが
代わりに私が朝から風邪引きです;;
歳を感じます…;;

早くしっかりと暖かくなって、
またサイクリングに最適な季節になって欲しいですねv

京都外語大学の図書館が、市民向けにも解放されていると聞き…
今度 英語の本を目当てに見に行くつもりです。
売店も覗いちゃおうかな~v
とはいうものの、こんなおばちゃん、
本当に大学内に入ってもいいのやら?
2007/03/13(火) 08:44:28 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2009/10/16(金) 20:59:27 | | #[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
竹取物語竹取物語(たけとりものがたり)、竹取翁の物語(たけとりのおきなのものがたり)は、日本最古の一覧|日本最古とされる物語である。作者成立年不詳、仮名書き。光かがやく竹の中から出てきて竹取の翁の夫婦に育てられたかぐや姫の物語。書かれた
2007/09/26(水) 04:45:38 | あすかのブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。