日々雑多なこと、時々書評。 自前のデジカメ写真もたまに掲載。 こっそり のんびり 更新いたします。
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 “The Great Blue Yonder” … 青空のむこう
2006年11月05日 (日) | 編集 |
Great Blue

真っ青に晴れた空を、一人の少年が駆け下りていく。
このとても印象的なカバーの本、
いつかどこかで 目に止まったことがおありではないでしょうか。

ここ数年日本にいなかった私ですが、先日偶然…
大きな書店の中を散歩(?)していた時に、
通りかかった洋書コーナーに飾られているのが目に止まりました。

「 “ やり残したことがあるんだ ” 少年ハリーは、
『生者の国』目指して走り出した…」

本屋の店員さん手書きの 紹介文がついていました。
「ある日突然、交通事故で死んでしまった少年ハリー。
彼がこの 『死者の国』 から 『彼方の青い世界 The Great Blue Yonder』
へ進むためには、どうしてもしなくてはならない事が一つありました。
それは、自分が死ぬ直前に大喧嘩したお姉ちゃんにもう一度会って、
そして…」

この紹介文を読んだ時、私は自分の二人の子供を思い浮かべました。
丁度「お姉ちゃん」と「弟」です。
5歳半も歳が離れているというのに、小さな喧嘩が絶えません。
そして、自分の事を思いました。
実は私も「お姉ちゃん」で、「弟」が一人います。
小さな子供の頃は それこそ毎日のように
つまらない口喧嘩をしていたものです。
そう、この本のハリーとそのお姉ちゃんのように。

小さな兄弟とは、喧嘩をするものです。
時には聞くに堪えないような罵り合いをしても、
翌日にはケロリとしてまた一緒に遊んだりします。
どんなに酷い言葉をぶつけてしまっても、兄弟だから…
自分の大好きな、大事な兄弟だから、
心から「大嫌い」だなんて思う事は無いのです。

お互いにそれを、心のどこかで知っていて…
だからこそ、喧嘩をすると平気で・勢いで言ってしまいます。
「お姉ちゃんなんか 大嫌い! 顔も見たくない!
もう二度と、会いたくない!」
「じゃあ帰って来ないでよ!」

…私も子供の頃、同じような事をよく弟と言い合いました。
私の子供達も、同じように喧嘩して・同じように叫んでいます。
でもどちらかがそう言い残して家を飛び出した後、
もう二度と…本当に二度と、帰って来られなくなったら?
本当は大好きなのに、
交わした最後の言葉が「大嫌い!」「帰って来ないで!」だったら?
逝ってしまった方も、残された方も…どんな気持ちになるでしょう。

だからハリーは、空を駆け下りて来ます。
本当は してはいけない事。
でもハリーにとっては しなくてはならない事。
そう、自分の「やり残した事」を 何とかしてやり遂げる為に。



私が出会ったのは、英語の原書だったので
読み終わるまでに随分時間がかかってしまいました;;

でもこの本は「児童書」です。
英語といっても英検準2級~2級レベル、TOEIC では600点
ぐらいのレベル(私は TOEIC は受験したことがないので
その辺りはよくわかりませんが…)だと 本の帯にありました。

それなら何とか読めるだろう、それに何だか泣きそうな話だから
英語で読んだ方が日本語よりも 泣かずに済むかもしれない。
(といいますのは、理解するのに必死で 感情に流される暇が
ないだろうから、という思惑だったのですが^^;)
そして手に取り…泣きました ;;orz

結論。日本語でも、英語でも、何語でも。
心を動かす力のある話には 逆らえないのだと知りました。

この本は、勿論 日本語訳でも出ています。
そちらは娘に読ませたくて…
そして、私の答え合わせ用にもしようと思い、
古本屋で幸運にも新品同様をゲット。

例によってさりげなく娘の机の上に置き、様子を見ていると…
数日してから読み始め、原文と格闘している私を置いて
一気に1日で読み終わってしまいました。

中1の娘の感想です。

“ ハリーのように、やり残した事のないように…
悔いの残らないように生きていきたい ”

そして、私の感想です。

この本は「家族」を持つ全ての人に。
そして、死んだらどんな風だろう と思っている人に。
「生きている」という事実が持つ意味を
もう二度と「生きている」事が出来なくなってから…
どうしようもなく死んでしまってから 考えたくない人に。

思いもしなかった事故で突然死んでしまったハリー、
その彼と一緒に「生者の国」を歩きながら
貴方自身の答えを探して下さい。

そして一緒に応援して下さると嬉しいです。
ハリーが「やり残した事」を 何とかやり遂げられるように。
彼の少年らしい真っ直ぐで前向きな心と、切なさと、哀しさと
「生きる」事への気持ちを応援して…
そして彼の 幸運を祈って下さい。

青空のむこう日本語訳タイトル:「青空のむこう」
アレックス・シアラー 著
金原瑞人 訳
求龍堂 出版
定価 1200円 +税


本日のBGM … 「Vivace」サイト様より
           「ノクターン / ショパン」
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コメント
この記事へのコメント
はじめまして
アレックス・シアラーは、とても
ヒューマンで暖かい作品ですよね。
子供の心を失っていない大人と
いう感じ。
2006/11/06(月) 11:59:23 | URL | 紅音 #-[ 編集]
読む前から
こんにちは☆
銀猫さまのブログを読んでいるだけで涙が出てきました。
私も3つ離れた弟(まだ独身・・・笑)がいて、小さい頃は喧嘩ばかりしていました。毎回私が勝利を収めてましたが^^

そんな無邪気な頃は、会えなくなる・・・ということなんて想像していませんでしたし、弟だけでなく両親とも、ダンナとも喧嘩の経験はあります。
でも、人間いつどんな形で死ぬか分からないですよね。
福知山線脱線事故のニュースで、出勤する旦那さんと最後に交わした言葉とか・・・中には、喧嘩したまま電話を切ったのが最後だった人もおられ、悔やんで泣き崩れている人もいたと記憶しています。
私は涙が止まりませんでした。

英語の本は100%無理なので、日本語訳の本を(また)図書館に探しに行こうと思います。
2006/11/06(月) 13:57:20 | URL | mai #-[ 編集]
紅音様、はじめまして^^
この本が私にとって初めてのアレックス・シアラーの
作品でした。
次は、娘もまた読んでくれることを期待して
「13ヵ月と13週と13日と満月の夜」を読もうと思っています^^

心が温かくなる話、現代にはとても必要ですね。
2006/11/07(火) 08:48:59 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
mai 様、いらっしゃいませv
この本は、主人公の少年がもう死んでしまっているところから
始まりますので…哀しいのですが、けしてそれだけではなく
不思議な温かさも秘めているお話です。

それは、ハリーがとても子供らしく純粋で
前向きな性格だから。
例えば主人公が 私のようにちょいとヒネたオバサンだったら
勇気も湧かないし 物事ももっとうまく運ばず…向かうべき
『彼方の青い世界 The Great Blue Yonder』には
一体いつになったら行かれるの? なんて事になること、
間違いありません^^;

実際、ハリーが「死者の国」で出合った人々は
「やり残したこと」を探して何年も、何百年も、
中には千年以上も…ただ彷徨っているという人も;;

この本を読んでから、娘の朝の不機嫌顔が減りました。
登校する時には無言で出て行ってしまう事があったのに、
最近は笑顔で「行ってきます」と言ってくれる回数が
増えました。
弟との喧嘩は、まだまだいつも通りですが(笑)

私も笑顔で「行ってらっしゃい」といい、家族が帰ってきたら
とても嬉しくて「おかえり!」と声が弾むようになりました…
この気持ちを ずっと忘れないようにしないと。

答え合わせ~v として日本語訳を読んだら、
さすがに翻訳のプロは違うな…と感心しました。

このお話は、主人公ハリーの「語り」形式で進んで行きます。
日本語訳の本から 私の国の言葉で語りだしたハリー、
なんて生き生きしていることか。

お時間ができましたら是非、日本語でまっすぐ話しかけてくれるハリーに
会ってみて下さいね…^^
2006/11/07(火) 09:11:49 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
にっこりと・・・
久々です(^^;)
以前隣に住んでいた友人の話です。
彼女の友人が、小学生の子供を学校に送り出すとき
ぐずぐずしていたんで怒って「早く行きなさいっ!」と・・・
その数分後、交通事故で救急車にて搬送~。
幸い命に別状は無かったそうですが、そのお母さんは
「怒って送り出したのが最後・・・にならなくて良かった」と。
それからというもの、どんなにイライラしても見送りの時はにっこり♪
心がけているんだって~~と言っていたのを思い出しました。
私も・・・気をつけなくちゃと思いました。(汗

今日これから本屋さんに行く用事がありますので
探してみようかと思いマス。(もちろん私は日本語版で(^^;))
2006/11/08(水) 09:49:29 | URL | みもー #-[ 編集]
みもー様、いらっしゃいませv
本日、「パーマネント野ばら」を立ち読みして来ました~v
とっても綺麗な色使いのフルカラー漫画に目がパチクリです
(七色パーマは凄かった^^;)。

立ち読みしながら、何故かしんみり…
パワフルな絵柄に・ギャグ・下ネタ満載ですが
お話の底に流れる女性達の人生に共感したり
考えさせられたり。
奥の深~い作品ですね…。

全部立ち読みしたのですが(嫌なお客だ~^^;)、
思わず買って帰りたくなる本(マンガ)でした。
でも娘がいるから買えない、と思い留まりましたが(笑)

興味深い作品を教えて下さり、有難うございましたv
2006/11/08(水) 15:34:16 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
おはようございます
ぼくの・稲荷山戦記を読み終えました。試験勉強中のダンナもビックリするくらい、集中して読んでいました^^
守と一緒に怒ったり、笑ったり、驚いたり、泣いたり・・・とても楽しく読ませて頂きました(*^_^*)
私も、銀猫様と同じく伏見稲荷大社に行ってみたくなりました!自転車でチャレンジしてみようかな(無理??)
図書館で、【青空の向こう】を予約しました。
本って、人に与える影響が大きいですね!読書の大切さをつくづく感じます。
ダンナが、思ったよりも早い時間に会社から帰ってくると、冷たくしがちでしたが(鬼嫁!)、最近優しく接しようと心がけています(笑)
2006/11/10(金) 09:08:54 | URL | mai #-[ 編集]
mai 様、再びいらっしゃいませv
あの本、読み終わりましたか^^
気に入っていただけたようで良かったです。
お勧めしたものの、どうだったかな~と
ちょっと心配になりますので^^;

次にご紹介している本は、自転車を愛するmai さんも
きっと気に入られると思いますv
まだ自転車初心者の私でもぐっときて、
おまけにうちの旦那まで~
すっかり「ツーキニスト」にしてしまった本です(笑)

これで、うちの旦那…少しは痩せると嬉しいです^^
健康に注意している割には
今までなかなか痩せなかったので。

疋田氏の奥さんが自転車を盗まれる話、
経験者の私も大いに怒りました!
共感どころの多い本でした^^
2006/11/12(日) 08:52:13 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
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