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 Amazing Grace ~ 歌で知る歴史のひとコマ
2007年06月19日 (火) | 編集 |
Amazing Grace


『Amazing Grace 』
 という歌、日本でも有名なのでみなさんご存知と思いますが…
(ん? 曲名だけではピンと来ないわ、という方は、「こちら」の歌詞つき・歌ありの
You Tube 動画ページへ行ってみて下さい。パソコンの音量にお気をつけ下さいね^^)

ロンドンに住んでいた時(もう10年近く前ですね;;)、
バグパイプで情感豊かに演奏されることの多いこの曲ですから、
てっきりスコットランドの民謡だと思っていたのですが…
厳密には違いました^^;

元々は奴隷貿易商人を営んでいたジョン・ニュートン
(後にそれを悔いて神父に転向)による作詞で、
それに元からあったスコットランドだかアイルランドだかの民謡の曲が
アレンジされて付けられたとか…
いやいや、曲はアメリカで付けられたのだ、とか。
歌詞については作詞者がはっきりしているものの、
曲については出所不明というミステリアスな歌なのでした。

それでも、この歌は時を越え・国を越えて 今日なお世界中で歌われています。
これ程までに愛される歌には、一体どのような謂れがあるのでしょうか。

歌詞が書かれた切っかけとしては…
ジョン・ニュートンが若かりし日に奴隷運搬途中の航海で嵐に遭い
難破寸前の危機に瀕して、生まれて初めて真剣に神に助けを祈ったところ
奇跡的に風が凪ぎ・海が静まり 天からは陽が差し込み…
危うく命が助かった経験を、のちに牧師になった時に思い出しながら 
神に感謝する為に作られた詩なのだそうです。

歌詞の訳など詳しくは「こちら」のサイトさまへどうぞ。
作詞者ジョン・ニュートンの生い立ち・生涯や、この曲の解説なども
とてもわかりやすく紹介されています。

さて。
このエピソードを元に、実は映画が作られています。
(公式HPへは、一番上の画像をクリックv アメリカのサイトへ飛びます)
今年の2月にイギリス・アメリカなどではすでに公開されたそうですが、
残念ながら日本では公開予定は今のところないとか…;;
確かに、銀猫行きつけの映画館を幾つかあたってみても
今年の秋までの公開スケジュールに この「 Amazing Grace 」は見当たりません。

この映画のお話は、ジョン・ニュートンが主役ではありません。
主役は、ニュートンが神父となり、彼が奴隷貿易中に体験した
神の奇跡を語って聞かせた相手、奴隷貿易廃止運動を牽引した若い議員・
ウィリアム・ウィルバーフォースが、主人公です。

今年3月、イギリスは奴隷貿易廃止法が成立して200周年を迎えたそうです。
それを記念しての映画なのだと思われますが、ウィルバーフォースが
挫折と試行錯誤を繰り返しながら 議会で奴隷貿易廃止決議を勝ち取るまでの、
実話に基づいた作品なのだそうです。

ご存知のように、昔、イギリスには厳しい階級制度があり…
それは今でも上流階級として形は残ってはいますが、
身分の差別の中でも最も酷かったのが「奴隷」制度です。
彼らは勿論生粋のイギリス人ではなく、アフリカなどから無理やり連れてこられた黒人達です。

その彼らの人権を守るために立ち上がった、一人の議員。
彼は実際に努力を重ねて「奴隷貿易廃止法」を勝ち取り、歴史に名を留めました。

こうした伝記的な映画にはありがちの批判ですが、
「事実とやや異なる」という意見が 舞台の本場イギリスでも出たそうですが…
それでも、この法律が立法された事により多くの奴隷とされた人々を
救った事には変わりないはず。

日本にだって、こうした身分制度はあったのです。
今や歴史の影に埋もれてしまいがちですが、それでも今なお
謂れの無い差別に苦しむ人々を抱えている国であることを、忘れるべきではありません。
多くの人が人権とは何か、ということをもう一度考えられるように
いつの日か、この映画が日本でも上映されることを願っています。

今回、日本では未公開のこの映画を見つけることになったのは
現在通っている英会話教室の、前回のテーマ「音楽」から興味が向き
たまたま「 Amazing Grace 」について調べてみようと思ったからなのですが…
一つの古い他国の歌から、このように世界の歴史のカケラに触れる事も出来る。
英語に限らず 外国語の勉強は奥が深いな、と思える瞬間です^^

P.S この歌を天使の映像と歌声で聴いてみたいわ、という方に。
    「こちら」をこっそり、リンクしちゃいます♪
    これはまさに 天使達の歌!!! と思うのですが、如何でしょうか^^
    
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コメント
この記事へのコメント
天使の歌声、聴かせていただきました
いいですねぇ~、何回も聴いてしまいました
少年達の声って澄んでてきれいですよね

タイトルがでてこないのですが、映画で見た事があるのですけど、黒人の人達が奴隷として船で運ばれてくるのですが、病気になったり弱ったりすると海へ捨てられ、監視船みたいなのが来ると数をあわせるためか、海へ人が捨てられるシーンがあって・・・映画とはいえ、実際にこういう事が昔あったのだという悲しみと怒りがこみあげてきました
こういう映画や戦争映画は人の愚かさや過ちを繰り返さないためにあるのだと思いたいです

本当に日本も差別の国なんですよね(悲しくなりますが)
アメリカも?な国ですし・・・
あぁ、考えがまとまらない、中途半端なコメントでごめんなさい
2008/04/08(火) 13:21:56 | URL | とまる #MfasQhOY[ 編集]
新しい発見です!
この「Amazing Grace」は、奴隷としてアフリカ大陸から連れてこられた人々の中から生まれ、アメリカに起源があるものだとばかり思っていました。HPを見ましたが、ドナドナ研究室という名称が気になり、感心が少し違うほうへ行ってしまいました(笑)

銀猫さんはロンドンに住んでいらっしゃいましたが、スコットランドやアイルランドへは足を延ばされましたか?
以前、ケルトの文化に興味を持っていた事がありましたので…。音楽にはあまり執着の無い私ですが、エンヤやケルティック・ウーマンの曲は好きです。
話が違う方向へいってしまいましたね^^;

>謂れのない差別に苦しむ人々…
私達の知らない目の届かない、反対に一部の人達は知っているそういった人々は、確かに存在しますね。
日常生活でさえ偏見は生まれますし、人の心は常に揺れ動くものですが、できる限り平らな心を持っていたいと思います。
銀猫さんの探究心のおかげで、いろんな事を考えることができました。有難うございました。
2008/04/08(火) 13:23:16 | URL | こつぶ #MfasQhOY[ 編集]
とまるさま、いらっしゃいませ^^
教会の賛美歌隊は、大概小さな男の子達ですが
このように綺麗な声を聞いてしまえば納得がいきますね^^
うちのゲーム小僧もまだ声変わり前だというのに…
こんなに綺麗な声では歌えないのが残念です~;;

>こういう映画や戦争映画は人の愚かさや過ちを繰り返さないために
>あるのだと思いたいです

全く同感です。
現実にそれらの悲惨さを体験しなくて良くなった時代だからこそ、
忘れないように助けてくれるものは必要ですね。

この映画、公式HPの紹介動画を見たらますます観たくなってしまいました。
ああ、日本に来てくれないかなぁ…と溜息をついています。
2008/04/08(火) 13:24:17 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
こつぶさま、いらっしゃいませ^^
「ドナドナ研究室」、私も「ドナドナ」の言葉に気を惹かれ
他のページも読破しましたv
ただの童謡だと思っていた歌たちに、あれほどの背景や深い意味が
隠されているなんて…歌う人達の一体何人が知っていることでしょうね??
大変興味深い研究をされているサイトさんだなぁ~と
感心してしまいました。

スコットランドは、とても好きな街です!
滞在中ほんの2回ほどしか行かれませんでしたが、住んでいたロンドンよりも
スコットランドに住みたい! と思ったくらいです。
アイルランドは…私が住んでいた当時は、まだIRAの爆弾テロが盛んな頃でして、
かなり危険だということで 1度も行かないままでした。
今思うと残念です;;

私はケルト神話や、ケルトの美しい縄目文様などが好きですv
編み物にもアイルランドのアラン島の 美しい縄目編みのセーターなどがありますね。
あのような素敵な縄編みを編んでみたかったのですが…
その昔 小さかった娘用に、簡単な模様のセーターを1枚編んだだけで
挫折しました T_T それも何度解いてやりなおしたのやら、です^^;

京都は流石に歴史の古い都市だけに、関東でのんびり育った私には
全く思いもよらなかったことに…
まだまだ同和問題が根強く残っていることを知りました。

とはいえかなり隠されていて、私のような「余所者」には大変わかりにくいのですが、
それでも土着の人々の間には確実に まだそういった意識が染み付いているようです。
「ある地区に住んでいる、とわかると就職できない」といった差別が
公然とあるということを、「余所者だけれど京都に住んで長い」
という友人から聞かされたときにはびっくりしました。
それが当時住んでいた場所の、ほんの国道1本隔てただけの地区だったので
余計にあっけにとられたのを覚えています。

私の拙い記事などで、色々と考えを深めて下さり有難うございました^^
また何かご興味を引けるような記事を書けるよう、頑張ります。
2008/04/08(火) 13:25:19 | URL | 銀猫 #MfasQhOY[ 編集]
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